相続と聞くと不動産や預貯金といった財産を思い浮かべる方が多いですが、実務の現場では医療や介護に関する記録も相続人が整理しなければならない大切な情報のひとつです。
亡くなった方の治療経過や介護サービス利用状況は、残された家族にとって金銭面だけでなく精神的にも重要な意味を持ちます。
■ 医療・介護記録に含まれるもの
- 病院での診療記録や検査結果、領収書
- 介護サービス計画書(ケアプラン)や介護給付費通知
- 高額療養費の払い戻しに関する書類
- 医療保険や介護保険の給付に関する通知
これらは相続財産の直接対象ではありませんが、未払い費用の確認や給付金の請求に必要な場合があります。
■ 整理のステップ
- 保管場所を確認
通院していた病院や介護施設から郵送物が届いている場合は、まずそれをまとめて確認します。
- 必要書類を選別
保険給付や医療費控除の可能性があるものは残し、それ以外は一定期間保管した後に廃棄します。
- デジタルデータにも注意
最近はオンライン診療やマイナポータルに情報が残っている場合もあります。アクセス権限を確認しましょう。
■ 実務上の注意点
- 未払金の有無を確認する
入院費や施設利用料が精算されていない場合、相続人に請求が届くことがあります。
- 給付金の請求を忘れない
高額療養費や介護保険の過払い金は、相続人が請求できる場合があります。
- 不要な書類は破棄する際に個人情報を含むため、必ずシュレッダー等で処分しましょう。
■ 行政書士がお手伝いできること
行政書士は、整理・提供いただいた医療・介護に関する記録を踏まえ、
- 相続財産目録に「未払金」や「給付金請求権」を反映する
- 保険金や給付金請求に必要な書類収集をサポートする
- 相続関係説明図や協議書に必要な情報を落とし込む
といった形で、全体の相続手続きを円滑に進めるサポートが可能です。
■ おわりに
医療や介護の記録は、財産のように分け合う対象ではありませんが、未払金や給付金の請求と直結する重要な情報です。
相続手続きの一環としてきちんと整理することで、後々のトラブルを防ぎ、ご家族の安心につながります。
小樽つちや行政書士事務所では、医療・介護関連の書類も含めた相続全体のサポートを行っています。お気軽にご相談ください。