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    前編では、墓じまいや改葬の話題が、
    相続以上に感情的な対立を生みやすい理由を整理しました。

    中編では、墓じまい・改葬は法的にどう扱われるのか
    実務では何を整理しなければならないのかを解説します。

    ■墓じまいと改葬の違い

    まず混同されやすいのが、「墓じまい」と「改葬」の違いです。

    一般に、墓じまいとは
    今あるお墓を撤去し、管理を終えることを指します。

    一方、改葬とは
    遺骨を別の墓地や納骨堂へ移すことです。

    実務では、墓じまい=改葬を伴うケースがほとんどであり、
    単なる撤去作業では終わりません。

    ■改葬には法的な手続が必要

    改葬を行うには、感情や家族の合意だけでは足りません。

    具体的には、次のような手続が必要になります。

    ・現在のお墓がある市区町村からの改葬許可
    ・新しい納骨先の受入証明
    ・埋葬証明書の取得

    これらを揃えなければ、遺骨を移すことはできません。

    「話し合いがまとまったから動かす」
    というわけにはいかない点が、実務上の重要ポイントです。

    ■誰が決める権限を持つのか

    墓じまい・改葬で最も混乱しやすいのが、
    誰が決定権を持つのかという点です。

    法律上、お墓の管理や改葬については、
    必ずしも「相続人全員の一致」が明確に定められているわけではありません。

    しかし実務では、
    ・親族間の合意
    ・管理者(祭祀承継者)の存在
    が極めて重要になります。

    一人の判断で進めた場合、後から
    「聞いていない」
    「同意していない」
    という対立が生じやすくなります。

    ■費用問題が対立を深める

    墓じまいを巡る対立では、費用の問題が感情をさらに刺激します。

    ・墓石の撤去費用
    ・改葬先の永代供養料
    ・閉眼供養や開眼供養の費用

    これらは、数十万円から百万円を超えることもあり、
    誰が負担するのかで話が止まるケースも少なくありません。

    「管理できない人ほど反対する」
    「費用を出す人ほど主導したくなる」
    といった構図が生まれやすい点も、注意が必要です。

    ■相続と墓じまいを切り離さない

    実務では、相続手続と墓じまいを
    別物として進めないことが重要です。

    ・誰が管理を引き継ぐのか
    ・将来の承継者はいるのか
    ・費用をどう分担するのか

    これらを相続の整理と一体で考えないと、
    相続後に「結局、誰も面倒を見ない」
    という事態になりがちです。

    ■中編まとめ

    ・墓じまいと改葬は手続が伴う
    ・改葬には行政手続が必要
    ・決定権と合意形成が重要
    ・費用問題が対立を深めやすい
    ・相続と切り離して考えない

    次回の後編では、墓じまい・改葬で揉めないための落としどころ
    生前にできる現実的な対策を解説します。

    ■小樽つちや行政書士事務所でサポートできること

    ・墓じまい・改葬の全体整理
    ・祭祀承継者や費用負担の整理
    ・改葬許可申請等の実務サポート
    ・相続と墓の問題を一体で整理
    ・感情対立を踏まえた話し合い支援


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