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    前編では、遺留分という制度の基本と、
    中編では、遺留分侵害額請求の計算方法や請求の流れを整理しました。

    後編では、
    実際に遺留分侵害額請求が持ち上がったとき、どう向き合い、どう着地させるか
    実務で重要になる考え方をまとめます。


    ■遺留分トラブルが長期化しやすい理由

    遺留分侵害額請求がこじれやすい最大の理由は、
    「お金の話」であると同時に、
    家族の評価や過去の役割が否定されたと感じやすい点にあります。

    請求される側は、
    「自分が一番親の面倒を見たのに、なぜ金を払わなければならないのか」
    と感じやすく、
    請求する側は、
    「自分は軽んじられていたのではないか」
    という思いを抱きがちです。

    この感情の対立が、
    話し合いを難しくします。


    ■「払えない」は通用するのか

    実務でよく聞かれるのが、
    「請求された金額を一括で払えない」という相談です。

    結論から言うと、
    払えないからといって請求自体が消えるわけではありません。

    ただし、
    ・分割払い
    ・支払期限の調整
    ・代替案の提示

    といった形で、
    話し合いによる解決が図られることは多くあります。

    重要なのは、
    感情的に拒否するのではなく、
    現実的な支払可能性を示すことです。


    ■訴訟に進む前に考えるべきこと

    話し合いがまとまらない場合、
    訴訟という選択肢もあります。

    しかし訴訟には、
    ・時間
    ・費用
    ・精神的負担

    が伴います。

    さらに、
    勝ち負けがはっきりする分、
    家族関係が完全に断絶するリスクも高まります。

    そのため実務では、
    訴訟に進む前に、
    「どこで折り合うのが現実的か」を見極めることが重要です。


    ■遺留分トラブルを防ぐためにできること

    トラブルを防ぐために最も有効なのは、
    生前の準備です。

    ・遺言書で理由を丁寧に説明する
    ・生前贈与の扱いを明確にしておく
    ・家族に方針を伝えておく

    これだけでも、
    「なぜこうなったのか分からない」という不満は大きく減ります。


    ■後編まとめ

    ・遺留分トラブルは「金額」より「感情」でこじれやすい
    ・支払えない場合でも、話し合いの余地はある
    ・訴訟は最終手段であり、関係断絶のリスクが高い
    ・生前の説明と準備が、最大のトラブル防止策

    遺留分侵害額請求は、
    法律として認められた権利である一方、
    家族関係に大きな影響を与える制度です。

    だからこそ、
    制度を正しく理解し、感情と現実のバランスを取りながら着地させることが、
    何より重要になります。


    ■小樽つちや行政書士事務所でサポートできること

    • 遺留分侵害額請求に関する初期整理・方針検討
    • 支払方法・着地点を見据えた整理サポート
    • 相続人間の説明資料作成・調整支援
    • 感情対立を踏まえた実務的アドバイス
    • 弁護士と連携した遺留分トラブル対応支援

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