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    前編では「なぜ遺産分割がまとまらないのか」、
    中編では「調停がどのような流れで進むのか」を整理しました。
    後編では、調停が不成立だった場合の次のステップと、調停を有利に進める実務ポイントをまとめます。


    ■調停が不成立になるのはどんな場合?

    調停は多くのケースで合意形成に至りますが、次のような場合には成立しません。

    • 一部の相続人が全く譲らず、歩み寄りができない
    • 争点(寄与分・特別受益など)が複雑で合意が困難
    • 感情的対立が極めて強い
    • 財産内容に不明点が残り、協議の前提が固まらない

    不成立=失敗、ではありません。
    調停によって争点が整理され、「何が問題か」が明確になっているため、
    その後の手続きがスムーズになる効果は大きいのです。


    ■不成立後は“審判”に移行する

    調停がまとまらない場合、家庭裁判所が職権で判断する「審判」に移行します。
    審判は、双方の主張・証拠・財産状況を踏まえ、裁判官が分割方法を決定するものです。

    審判の特徴は次の通りです。

    • 裁判官が法律に基づいて客観的に判断する
    • 感情より「資料の整合性」が重視される
    • 当事者が納得していなくても“法的に確定”する

    「話し合いが無理なら、裁判所に決めてもらう」というスタンスで、
    最終的な解決に向かいます。


    ■調停を有利に進める3つの実務ポイント

    調停に臨む際、次の3点を押さえておくと結果が大きく変わります。

    ①「争点を可視化」しておく

    感情論は調停委員にも伝わりづらく、議論が散らかります。
    ・どこまで合意済みか
    ・何が争点なのか
    ・争点が生まれた背景
    を文書で整理しておくと、調停が格段に進みやすくなります。

    ②財産資料をしっかり揃える

    審判に移行した場合でも、資料不足は不利に働きます。
    不動産評価、預金残高、保険資料などは早めに準備しておくことが大切です。

    ③“落としどころ”をイメージしておく

    調停は100点満点を狙う場ではなく、
    「現実的に合意できる80点」を探す場です。
    完璧を求めすぎると、協議も調停も成立が難しくなります。


    ■調停に向かないケースとは?

    次のような場合は、調停より弁護士対応・訴訟の検討が必要です。

    • 相手が明らかに不当な主張をしている
    • 暴言・脅迫・ストーカー的行動がある
    • 財産隠し・書類改ざんなどの疑いが強い
    • 高額財産で法的争点が複雑

    調停は万能ではないため、ケースに応じて専門家の判断が必要です。


    ■後編まとめ

    ・調停の不成立=解決不能ではない
    ・不成立時は審判に移行し、裁判官が法的に分割方法を決める
    ・調停を有利に進めるには
     ①争点整理
     ②財産資料の準備
     ③現実的な落としどころの想定 が欠かせない
    ・調停に向かないケースでは、早めに専門家へ相談を

    遺産分割は、家族関係が大きく揺れる場面です。
    専門家・調停委員の力を適切に借りることで、膠着状態が解けることは珍しくありません。


    ■小樽つちや行政書士事務所でサポートできること

    • 調停申立て前の争点整理・経緯書作成
    • 財産資料の収集と一覧表作成
    • 調停後の相続登記・預金解約の手続き支援
    • 必要に応じた弁護士・司法書士との連携による総合サポート

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