「使わないのだから、早く解約した方がいい」
と考えるのは自然です。
ただ、最近の相続では、スマートフォンが財産を探す重要な手掛かりになっていることがあります。
・銀行
・証券会社
・クレジットカード
・生命保険
・電子マネー
・各種サブスクリプション
こうしたサービスをスマートフォンで管理している方も珍しくありません。
そのため、料金を止めることだけを考えて、すぐに解約してよいかは一度確認しておきたいところです。
■スマートフォンは「財産一覧」の入口になる
以前であれば、亡くなった方の財産を調べる際には、
・通帳
・郵便物
・保険証券
・証券会社からの取引報告書
などを探すことが中心でした。
現在は、紙の書類を持たず、スマートフォンで管理している場合があります。
・銀行からのお知らせ
・カード利用通知
・証券会社のアプリ
・保険会社からのメール
こうしたものから、相続人が把握していなかった財産や契約が分かることがあります。
■電話番号が本人確認に使われていることがある
もう一つ注意したいのが、携帯電話番号です。
各種サービスでは、ログイン時などにSMSによる本人確認が使われることがあります。
電話番号を解約すると、その番号でSMSを受け取れなくなります。
もちろん、亡くなった方のアカウントへ相続人が自由にログインしてよいという意味ではありません。
ただ、利用していたサービスや相続手続きの方法を確認する前に、電話番号を失うことで調査しにくくならないかは考えておきたいところです。
■料金が発生している契約も確認する
スマートフォンの中には、有料サービスが残っていることもあります。
・動画配信
・音楽配信
・クラウドストレージ
・新聞や雑誌
・アプリの月額課金
亡くなった後も自動更新され、料金が引き落とされることがあります。
スマートフォンを確認することで、こうした継続契約に気づく場合もあります。
■まずは「解約」より「確認」
亡くなった方のスマートフォンを見つけたら、すぐに処分するのではなく、
・端末を保管する
・充電できる状態を維持する
・電話番号や携帯会社を確認する
・料金の支払方法を確認する
・通帳やカード明細などと照合する
こうしたところから始めます。
ロックがかかっている場合も、無理に解除しようとせず、まず周辺資料から情報を集めることが大切です。
■初動編まとめ
亡くなった方のスマートフォンは、単なる連絡手段ではなく、銀行口座、証券、保険、クレジットカード、各種契約などにつながる入口になっていることがあります。
もちろん、不要な通信料金を払い続ける必要はありません。
ただ、財産や契約状況を確認する前に解約すると、後から調査しにくくなる場合があります。
まずは端末と契約情報を残したまま確認し、そのうえで解約する時期を判断していきたいところです。
次回の調査編では、スマートフォンにロックがかかっている場合に、財産の手掛かりをどこから探せばよいかを整理します。
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