前編では、空き家であっても所有者には管理責任があり、
相続が発生するとその責任を相続人が引き継ぐ可能性があることを解説しました。
中編では、空き家を放置すると、
・近隣トラブル
・建物の老朽化による事故
・自治体からの指導
・固定資産税の負担
といった問題が生じる可能性を整理しました。
後編では、空き家相続にどのように向き合うべきか、現実的な対処方法を考えていきます。
空き家を相続した場合、最初に行うべきは現状の整理です。
例えば、
・建物の状態
・土地の利用価値
・周辺環境
・固定資産税額
などを確認します。
「古い家だから価値がない」と思っていても、立地によっては売却できる可能性もあります。
まずは不動産の実態を把握することが重要です。
空き家を維持する予定がない場合、売却を検討することも一つの方法です。
建物の状態によっては、
・そのまま売却
・解体して更地で売却
といった選択肢があります。
売却ができれば、
・管理責任
・固定資産税負担
から解放される可能性があります。
空き家以外に大きな財産がなく、管理負担が大きい場合には相続放棄を検討するケースもあります。
相続放棄をすれば、空き家を含めた財産を引き継ぐことはありません。
ただし、
・原則3か月以内の申述
・一部の財産処分で放棄不可
・次順位の相続人へ移る
といった注意点があります。
空き家相続でよくあるのが、兄弟姉妹で共有のまま放置されるケースです。
共有状態になると、
・売却には全員の同意が必要
・管理責任も共有
・次世代で相続人が増える
といった問題が生じます。
可能であれば、
・一人が取得する
・売却して清算する
など、所有関係を整理しておくことが望ましいでしょう。
・まず空き家の状況を整理する
・売却を含めた処分を検討する
・相続放棄という選択肢もある
・共有状態を長期化させない
空き家相続は、「使っていない家」ではなく、管理責任を伴う不動産です。
相続人が知らないうちにリスクを背負うことも少なくありません。
だからこそ、早い段階で状況を整理し、現実的な対応を検討することが重要です。
・空き家相続の全体整理
・相続人確定と戸籍収集
・遺産分割協議書作成
・空き家管理リスクの整理
・他士業と連携した不動産対応