• 相続専門!国際関係業務にも強い!21年間の行政経験を踏まえて、皆様をサポートします!

    前編では、ペットの行き先が、遺産分割以上に家族関係をこじらせる理由を整理しました。

    中編では、ペットは法的にどう扱われるのか
    相続とペット問題をどう切り分けて考えるべきかを、
    実務目線で解説します。

    ■ペットの法的な位置づけ

    まず押さえておきたいのは、ペットの法的な位置づけです。

    日本の法律では、ペットは「命ある存在」である一方、
    民法上は「物」として扱われます。

    これは、感情的には受け入れにくい部分ですが、
    法制度上の前提です。

    そのため、ペットには
    ・相続分という考え方はない
    ・複数人で分けることはできない
    という特徴があります。

    この前提を理解していないと、話し合いは感情論に傾きやすくなります。

    ■「誰が飼うか」と「誰が費用を負担するか」は別問題

    ペット問題で混乱しやすいのが、飼育と費用負担を一体で考えてしまう点です。

    実務では、次のような整理が必要になります。

    ・実際に飼育する人は誰か
    ・餌代、医療費、トリミング代などの負担はどうするか
    ・将来的に飼育が困難になった場合の対応

    「引き取る=すべて自己負担」と考える人も多いですが、
    それが引き取りをためらわせる原因になることもあります。

    ■相続財産との切り分けが重要

    ペットそのものは分けられませんが、ペットに関する費用や環境整備は、
    相続財産と関係します。

    例えば、
    ・飼育に必要な預貯金
    ・ペット可住宅の維持費
    ・医療費の備え

    これらをどう扱うかによって、相続人の負担感は大きく変わります。

    ペット問題を「気持ちの問題」だけで終わらせず、
    相続全体の中で整理する視点が欠かせません。

    ■「善意」が対立を生むこともある

    実務では、善意から出た行動が、
    逆に対立を深めることがあります。

    ・勝手に引き取り先を決める
    ・費用負担を一方的に決める
    ・他の相続人に相談せず話を進める

    こうした行動は、「ペットのため」という理由があっても、
    他の相続人にとっては置き去りにされた感覚を生みます。

    ■中編まとめ

    ・ペットは法的には「物」として扱われる
    ・飼育と費用負担は分けて考える
    ・相続財産との切り分けが重要
    ・善意でも独断は対立を招く

    次回の後編では、ペット問題で揉めないための具体的な進め方
    生前にできる現実的な対策を解説します。

    ■小樽つちや行政書士事務所でサポートできること

    ・相続とペット問題の法的整理
    ・飼育者・費用負担の整理と可視化
    ・相続人間の話し合い支援
    ・遺言書作成時のペット対策助言
    ・感情対立を踏まえた実務的アドバイス


    コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です