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    前編では名義預金の基本的な考え方を、
    中編では名義預金と判断されやすい典型例や、生前贈与との違いを整理しました。

    後編では、
    名義預金を巡って相続人同士が対立した場合、どのように整理し、どう落としどころを見出すかを、
    実務目線で解説します。

    ■名義預金トラブルで起きやすい対立構造

    名義預金の問題は、
    相続人の感情を刺激しやすいテーマです。

    ・「母名義なのだから母の財産だ」
    ・「父が稼いだお金なのだから父の相続財産だ」
    ・「一部は贈与だったはずだ」

    こうした主張がぶつかると、
    話し合いは一気に硬直します。

    特に、
    預金額が大きい場合や、
    他の相続財産が少ない場合には、
    名義預金の扱いが遺産分割の行方を左右することもあります。

    ■感情ではなく「事実関係」の整理が出発点

    揉め始めたときこそ重要なのは、
    感情論ではなく、事実関係の整理です。

    ・原資は誰の収入・資産か
    ・誰が通帳・印鑑を管理していたか
    ・引き出しや使途は誰が決めていたか
    ・贈与といえる証拠や経緯はあるか

    これらを整理することで、
    「主張できる点」と「譲歩すべき点」が見えてきます。

    曖昧なまま話し合いを続けると、
    不信感だけが積み重なってしまいます。

    ■税務リスクも踏まえた現実的な判断

    名義預金は、
    遺産分割だけでなく、相続税のリスクとも直結します。

    相続人間で合意したとしても、
    税務上は名義預金として否認され、
    相続財産に加算される可能性があります。

    そのため、
    「誰がどれだけ取得するか」だけでなく、
    税務上どう評価されるかを踏まえた判断が欠かせません。

    場合によっては、
    全額を相続財産として扱ったうえで、
    遺産分割で調整する方が、
    結果的にトラブルを抑えられることもあります。

    ■後編まとめ

    ・名義預金は感情的対立を招きやすい
    ・まずは原資・管理・使途など事実関係を整理する
    ・税務リスクを無視した合意は危険
    ・現実的な落としどころを探る視点が重要

    名義預金の問題は、
    「法律」「税務」「家族関係」が複雑に絡む分野です。

    だからこそ、
    早い段階で全体像を整理し、
    冷静に対応することが、
    最終的な負担を減らす近道になります。

    ■小樽つちや行政書士事務所でサポートできること

    ・名義預金を巡る事実関係の整理と見える化
    ・相続財産への算入可否に関する実務的検討
    ・相続人間の認識整理・説明サポート
    ・相続税申告を見据えた専門家との連携
    ・名義預金トラブルを防ぐための事前アドバイス


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