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    相続の現場で、非常によく出てくるのが、
    「この通帳、母名義だけど、実は父のお金だったんです」
    という相談です。

    いわゆる名義預金の問題です。

    通帳の名義人は母。
    しかし、入金していたのは父。
    管理していたのも父で、
    母自身は通帳の存在や残高を詳しく把握していなかった。

    こうしたケースは、決して珍しいものではありません。

    ■名義預金とは何か

    名義預金とは、
    通帳の名義と、実際にお金を出し管理していた人が異なる預金を指します。

    相続において重視されるのは、
    「名義が誰か」ではなく、
    誰の財産として形成されてきたかです。

    亡くなった方が実質的な所有者であれば、
    配偶者や子の名義であっても、
    その預金は相続財産として扱われる可能性があります。

    ■なぜ名義預金が問題になりやすいのか

    名義預金が厄介なのは、
    相続人同士の認識がズレやすい点にあります。

    ・「母名義だから母の財産だ」
    ・「父が稼いだお金なのだから父の相続財産だ」
    ・「生前贈与だったはずだ」

    それぞれがもっともらしい理由を持つため、
    話し合いが噛み合わず、
    トラブルに発展しやすくなります。

    さらに、
    相続税の申告や税務調査の場面では、
    名義預金は特に確認されやすい項目でもあります。

    ■通帳名義だけで判断する危険性

    実務で強調したいのは、
    通帳の名義だけで判断するのは非常に危険という点です。

    名義預金かどうかは、
    ・資金の出どころ
    ・預金の管理状況
    ・通帳や印鑑を誰が管理していたか
    ・引き出しや使途の実態

    といった事情を総合的に見て判断されます。

    「名義が母だから問題ない」
    「長年この形だったから大丈夫」

    そう考えて進めてしまうと、
    後から修正や対立が生じることもあります。

    次回の中編では、
    名義預金と判断されやすい典型例
    生前贈与との違いを、具体的に整理していきます。

    ■小樽つちや行政書士事務所でサポートできること

    ・名義預金に該当するかどうかの事前整理
    ・相続財産に含めるべきかの実務的検討
    ・相続人間での認識整理・説明サポート
    ・相続税申告を見据えた専門家との連携
    ・相続トラブルを防ぐための事前アドバイス


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