• 相続専門!国際関係業務にも強い!21年間の行政経験を踏まえて、皆様をサポートします!

    前編では、農地相続において農地法という強い規制があること、
    中編では、単独取得・共有・売却といった分割パターンとその限界を整理しました。

    後編では、農地相続で現実的な解決策をどう組み立てるか
    そして「相続人が後悔しない判断」の考え方をまとめます。


    ■農地相続の現実解は「法律」+「地域事情」

    農地相続は、条文だけで解決できる問題ではありません。
    実務では、次の3点をセットで考えます。

    ① 農地法上、どこまで可能か
    ② 農業委員会がどう判断するか
    ③ 地域で実際に農地が動いているか

    特に③は見落とされがちですが、
    「制度上は可能でも、地域的に買い手がいない」
    というケースは珍しくありません。


    ■よくある現実的な解決パターン

    ① 農地は一人が相続し、賃貸・管理で対応

    相続人の一人が名義を引き受け、
    地元農家に貸す・管理を委ねるという方法です。

    農地法3条の許可が前提となりますが、
    地域に受け手がいれば、
    「売れない農地を抱える」よりは現実的な選択となることがあります。


    ② 農地は相続しつつ、将来の転用・売却を視野に入れる

    すぐの転用が難しくても、
    白地農地など将来の農振除外の可能性がある場合、
    短期で結論を出さないという選択肢もあります。

    この場合、

    • 管理方法
    • 固定資産税等の負担
    • 将来売却時の分配ルール

    を遺産分割協議で明確にしておくことが重要です。


    ③ どうしても行き詰まる場合は「換価分割を前提に整理」

    売却の見込みが極めて低い場合でも、
    相続人間で「将来売れたらどう分けるか」を
    あらかじめ決めておくことで、
    “争いの種”を減らすことができます。


    ■農地相続で後悔しやすい判断

    実務で多い失敗は次の通りです。

    • とりあえず共有にする
    • 調査不足のまま相続人だけで決める
    • 農業委員会に事前相談せず話を進める

    農地は、
    「相続してから考える」では遅い財産です。


    ■後編まとめ

    ・農地相続は「法」「行政」「地域事情」をセットで考える
    ・現実的な解決策は、賃貸・将来転用・換価分割の整理など複合的
    ・最大のリスクは、調査不足のまま決めてしまうこと
    ・早い段階で専門家・農業委員会を巻き込むことが、争い回避につながる

    農地相続は、
    「公平に分ける」よりも
    「誰も困らない形で引き継ぐ」視点が重要です。


    ■小樽つちや行政書士事務所でサポートできること

    • 農地を含む相続全体の整理・方針設計
    • 農地法の適用関係・許可要否の整理
    • 農業委員会への事前相談サポート
    • 将来を見据えた遺産分割協議書案の作成
    • 司法書士等との連携によるワンストップ対応

    コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です