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    ■調停が終わって見えてきたもの

    家庭裁判所での調停を経て、土地は売却し、その代金を法定相続分で分け合う形に決まりました。
    CさんとDさん、兄妹はようやく“争い”に終止符を打ちましたが、心のわだかまりは簡単には消えません。

    しかし、父Eさんの一周忌を迎えたある日、二人は久しぶりにゆっくり話をしました。
    Dさんがふと漏らした言葉——
    「お父さん、きっと私たちに仲良くしてほしかったよね」
    その一言に、Cさんも目を伏せながら答えました。
    「俺も、父さんの言葉を“証拠”じゃなく、“気持ち”として受け止めていればよかった。」

    口約束のままにしてしまった父の思い。
    それがきっかけで争ったからこそ、二人はようやく、父が本当に望んでいた“家族の和解”に気づくことができました。

    ■“善意”を“制度”で支えるという考え方

    今回のケースが教えてくれるのは、
    どんなに信頼関係があっても、「言葉だけ」では誤解が生まれるということです。

    「生前贈与のつもり」「あげた・もらってない」という感覚の違いは、
    お互いに悪意がなくても、相続時に深い溝をつくります。

    だからこそ、思いを制度で支えることが大切です。
    たとえば——

    • 贈与契約書を作成して署名・押印する
    • 登記を名義変更まで確実に行う
    • 贈与税申告を通じて、贈与の事実を「公的記録」に残す
      こうした手続きをとることで、“思い”を法的に裏付けることができます。

    制度を使うのは、「疑うため」ではなく「信頼を守るため」。
    それが、家族円満のための“最善の愛情表現”なのです。

    ■父の思いが導いた“新しい形の絆”

    土地売却後、兄妹はその一部を使って父の墓を建て直しました。
    墓碑には、Cさんの提案で次の言葉が刻まれています。

    「言葉は形に、思いは心に」

    それは、口約束から生まれた誤解を経験した家族だからこそ選んだ言葉でした。
    法的な整理を終えた今、兄妹の間にはかつてよりも深い理解が生まれています。
    「形を整えること」が、決して冷たいことではなく、
    むしろ“思いを正しく伝える行為”であると知ったからです。

    ■小樽つちや行政書士事務所でサポートできること

    ・生前贈与契約書・遺言書の作成支援
    ・司法書士・税理士との連携による登記・税務対応
    ・家族間合意書・説明資料の作成によるトラブル予防
    ・相続発生後の分割協議書や特別受益整理の支援

    “争族”を防ぐカギは、感情ではなく「仕組み」で思いを残すこと。
    大切なのは、言葉よりも形にする勇気です。
    その一歩が、家族の未来を守る確かな礎になります。


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