前編では、道外に住む子どもが小樽の実家を相続する場合、相続登記や遺産分割協議書だけでなく、相続後の管理や現地対応も考える必要があるとお伝えしました。
中編では、小樽の実家を空き家にする場合、雪、落雪、除雪、水道管の凍結、郵便物、公共料金、火災保険などの管理が重要になると整理しました。
後編では、小樽の実家を売却する場合や、管理を第三者に依頼する場合の注意点を考えます。
■売却するなら早めに方針を決める
道外に住む子どもが小樽の実家を相続した場合、将来的に住む予定がなければ、売却を検討することがあります。
売却する場合は、相続登記を済ませるだけでなく、建物の状態、残置物、境界、接道、私道持分、固定資産税、管理状況なども確認が必要です。
特に古い実家では、室内に家具や荷物が残っていることがあります。
残置物の整理を誰が行うのか、費用を誰が負担するのかを決めておかないと、売却準備が進みにくくなることがあります。
早い段階で、売却するのか、しばらく管理するのか、相続人間で方針を確認しておくことが大切です。
■管理を第三者に依頼する方法もある
すぐに売却しない場合や、しばらく判断を保留する場合は、実家の管理を誰が行うのかが問題になります。
道外に住んでいる相続人が定期的に小樽へ来ることが難しい場合は、親族、近隣の方、不動産会社、管理業者などに確認を依頼する方法もあります。
郵便物の確認、室内の換気、通水、草刈り、冬の除雪、水抜き、建物外部の確認など、必要な管理内容を整理しておくと依頼しやすくなります。
口頭で頼むだけではなく、誰が、どの範囲まで、どのくらいの頻度で確認するのかを決めておくことが大切です。
■相続人間で費用負担を確認する
実家を売却する場合でも、管理を続ける場合でも、費用負担の整理が必要になります。
固定資産税、火災保険、公共料金、除雪費用、草刈り費用、修繕費、残置物処分費などが発生することがあります。
実家を取得した相続人がすべて負担するのか。
相続人間で一定期間だけ分担するのか。
売却代金から精算するのか。
このあたりを曖昧にすると、後から認識違いが出ることがあります。
費用が発生した場合は、請求書や領収書を残し、必要に応じて精算表にまとめておくと安心です。
■後編まとめ
道外に住む子どもが小樽の実家を相続する場合、名義変更だけでなく、その後の方針を早めに決めることが大切です。
売却するのか、しばらく管理するのか、第三者に管理を依頼するのかによって、必要な対応は変わります。
また、残置物整理、除雪、火災保険、固定資産税、修繕費などの費用負担も整理しておく必要があります。
小樽の実家は、相続して終わりではありません。
遠方に住んでいるからこそ、現地対応、管理方法、費用負担、売却方針を相続手続きとあわせて考えておきたいところです。
■小樽つちや行政書士事務所でサポートできること
・相続人調査、相続関係説明図の作成
・不動産、預貯金等の相続財産整理支援
・遺産分割協議書作成支援
・道外在住の相続人との書類調整支援
・実家の管理、売却等に関する関係先整理
・必要に応じた司法書士、税理士、弁護士等との連携