相続手続きでは、親が亡くなった後、子どもが実家を相続することがあります。
相続人が小樽や近隣に住んでいる場合は、現地確認や書類の受け取り、管理の対応もしやすいかもしれません。
一方で、子どもが札幌以外の道外に住んでいる場合、小樽の実家を相続することには、別の注意点があります。
不動産そのものの相続手続きだけでなく、相続後にその家をどう管理するのか、誰が現地対応するのかも考える必要があります。
前編では、道外に住む子どもが小樽の実家を相続する場合に、まず確認しておきたい基本を整理します。
■相続するだけでは終わらない
実家を相続するというと、まず相続登記や遺産分割協議書のことを考えます。
誰が実家を取得するのか。
土地と建物の名義はどうなっているのか。
固定資産税評価額はいくらか。
登記簿上の表示はどうなっているのか。
こうした確認はもちろん大切です。
ただ、道外に住む子どもが小樽の実家を相続する場合、名義を変えた後のことも考えておく必要があります。
相続登記が終わっても、家はそのまま現地に残ります。
空き家になるのか。
売却するのか。
賃貸に出すのか。
将来戻って住む可能性があるのか。
相続手続きとあわせて、今後の使い方を考えることが大切です。
■現地確認が簡単ではない
道外に住んでいる場合、小樽の実家をすぐに見に行くことが難しい場合があります。
建物の状態。
室内の荷物。
郵便物。
水道、電気、ガス。
近隣との関係。
雪や雨による傷み。
こうしたことは、現地を見ないと分からないことがあります。
特に小樽では、冬の雪の問題も無視できません。
屋根の雪、落雪、除雪、凍結、水道管の破裂など、遠方に住んでいると気づきにくい管理上の問題が出ることがあります。
「相続したけれど、しばらく行けていない」という状態が続くと、後から対応が大きくなることもあります。
■書類のやり取りにも時間がかかる
道外に住む相続人が手続きを進める場合、書類のやり取りにも時間がかかります。
戸籍、住民票、印鑑登録証明書、本人確認書類、遺産分割協議書への署名押印など、相続手続きでは相続人本人に準備してもらう書類があります。
郵送でやり取りする場合は、書類の不足や押印漏れがあると、再送が必要になることがあります。
また、実印の押印や印鑑登録証明書の取得が必要な場合、相続人の居住地で準備しなければなりません。
遠方に住んでいるからこそ、必要書類を早めに確認し、手戻りを減らすことが大切です。
■前編まとめ
道外に住む子どもが小樽の実家を相続する場合、相続登記や遺産分割協議書だけでなく、相続後の管理や現地対応も考える必要があります。
実家を相続するだけで終わりではなく、空き家にするのか、売却するのか、管理を誰に頼むのかといった点も整理しておきたいところです。
また、遠方に住んでいる場合は、現地確認や書類のやり取りに時間がかかることがあります。
次回の中編では、小樽の実家を空き家にする場合に、特に注意したい管理上のポイントを整理します。
■小樽つちや行政書士事務所でサポートできること
・相続人調査、相続関係説明図の作成
・不動産、預貯金等の相続財産整理支援
・遺産分割協議書作成支援
・道外在住の相続人との書類調整支援
・実家の管理、売却等に関する関係先整理
・必要に応じた司法書士、税理士、弁護士等との連携