• 相続専門!国際関係業務にも強い!21年間の行政経験を踏まえて、皆様をサポートします!

    「相続コラム」を始めてから、気づけば100本目となりました。
    日々の業務やご相談を通じて感じたことを少しずつ言葉にしてきましたが、あらためて振り返ると、相続というテーマの奥深さと、家族ごとの“かたち”の違いを痛感します。

    100本を通じて見えてきたのは、相続の本質は「人と人との関係を整えること」だという点です。
    手続きや書類はもちろん大切ですが、最も重要なのは、残される人の気持ちをどう受け止め、どう伝えるか
    法律だけでは解決できない「心の整理」こそが、相続の出発点であり、ゴールでもあります。

    ■これまでの相続で見えてきた3つの課題

    1. 準備の遅れ
       「まだ元気だから」「うちは揉めないから」と先送りしてしまうケースが多く、結果として家族間の誤解を招くことがあります。相続は“終活”ではなく、“生き方の整理”です。
    2. 情報の断絶
       預金や保険、不動産などの情報を家族が共有していないことで、相続発生後に混乱が生じます。生前から財産一覧を作り、家族に「見える化」しておくことが大切です。
    3. 感情のすれ違い
       「平等」と「納得」は必ずしも同じではありません。兄弟姉妹の間で生じるわずかな温度差が、大きな争いのきっかけになることもあります。互いの立場や思いを理解し合う対話の場づくりが求められます。

    ■これからの相続に求められる3つの視点

    1. 家族信託などの「生前管理」
       高齢化が進む今、「亡くなった後」だけでなく、「判断能力が低下したとき」に備える仕組みが欠かせません。
    2. 国際化・多様化への対応
       海外資産・外国籍家族など、国境をまたぐ相続が確実に増えています。文化や法律の違いを超えて「想い」をつなぐサポートが必要です。
    3. デジタル時代の相続
       ネット銀行、暗号資産、SNSアカウントなど、新しい財産の管理・承継も課題となっています。これからの相続は「デジタルと心」の両面での準備が重要です。

    ■小樽つちや行政書士事務所でサポートできること

    当事務所では、「争族(争う家族)を防ぐ相続」を理念に、次の時代に合った“安心の相続サポート”を行っています。

    • 遺言書作成・家族信託などの生前対策
    • 相続人・財産調査、遺産分割協議書の作成
    • 国際相続・デジタル遺産など新しい相続課題への対応
    • 税理士・司法書士・弁護士との連携による総合支援

    相続は「終わり」ではなく、「つながり」の始まりです。
    これからも、小樽を拠点に、家族の想いを未来へつなぐお手伝いを続けてまいります。

    次回【相続コラム101】からは、実際の事例を通じて学ぶ新シリーズ「ケースで学ぶ相続」をお届けします。
    制度だけでなく“人の気持ち”に寄り添う、より実践的な相続の形を一緒に考えていきましょう。


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